『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』に登場する新組織、WILLE。そのWILLEが有する戦艦、AAAヴンダーの操縦席には以下のメンバーがいました。
- 葛城ミサト
- 赤木リツコ
- 日向マコト
- 青葉シゲル
- 多摩ヒデキ
- 北上ミドリ
- 高雄コウジ
- 長良スミレ
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』より
対して、その「ヒルムシュタムタワー」席数は…
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』
解説ブックレットより
赤い丸はミサトとリツコがいた席です。
緑の丸は操舵担当と思われる長良スミレがいた席です。黄色い丸の他隊員とは違った造りになってますね。
…あれ? でもおかしくないでしょうか?
そう、Qに登場した隊員の人数と席の数が合わないのです。
具体的には以下↓
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』より
見ての通り、多摩ヒデキの前に当たる席が空席になってます。ここは作品中ずっと空席です。
では一体誰の席なのか?
当然の疑問です。
まず鈴原サクラという事はないでしょう。「艦橋での戦闘配置、緊張するわぁ〜」の発言から、通常の戦闘時はその場にいない人員だという事がわかりますし、何より彼女は碇シンジ担当の医官です。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』より
伊吹マヤという可能性も低いのではないでしょうか。戦闘配置時に整備長として他の場所にいた事、Q終盤でも席にいなかった事から、艦橋要員ではないという事を察する事ができます。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』より
つまり、Qに登場しなかったキャラクターがその空席にいる、もしくはいた、という事ではないでしょうか。破とQの間に空白の14年がある以上、その間に亡くなっている可能性もあります。また、シン・エヴァでさらに重要な新キャラが登場するとも思えません。
と、いうことは…?
やはり加持さんでしょうか!? いやいや…オペレーター系統の職は向いてないように思えます、が、可能性としてはあり得るでしょう。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』より
個人的に可能性を推したいのは鈴原トウジ説。と、いうのもANIMAでトウジはネルフジャパンの司令代理にまで上り詰めた漢です。あの空席を埋めるには相応しいのではないかと思っています。
『電撃ホビーマガジン』
2009年12月号より
と、ここでトウジは既に死亡しているのでは…と考える方もいる事でしょう。作中、ネルフにてシンジに与えられたシャツに彼の名前が書かれているというシーンは、確かにそういった演出にも見えます。もちろん、上にも記した通り空席の持ち主が既に死んでいてもおかしくはないのですが…
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』より
私としては、トウジは死亡していないのではと考えています。というのも、それは実妹のサクラの様子からの想像です。
もし、シンジの起こしたインパクトが原因でトウジが死亡しているのなら、サクラはもっとシンジに対して嫌悪感を露わにしているはずではないでしょうか? 幾ら14年経ったとはいえ実の兄妹。普通に接する事はできないと思います。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』より
また、シンジのインパクトに関係なく死亡していたとしても、シンジに対して「お兄ちゃんがお世話になりました」と一切の表情の曇りもなく明るく答えているのを見る限り、やはり故人の話をする妹の態度には見えません。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』より
サクラが「ほんま堪忍してほしいわ」と言うのはシンジがインパクトを起こしてしまった行為そのものに対する言葉なのではないでしょうか。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』より
最後に、相田ケンスケの可能性について。
可能性は低いでしょう…まぁ、理由は想像にお任せします()
参考資料
AAAヴンダー艦橋内の操縦席、「ヒルムシュタムタワー」
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』
AR台本より
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