ロンギヌスとカシウスの槍の違いと、〝神エネルギー〟に関する考察・説について私の考え。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』より
カシウスの槍は〝神エネルギーが充填されている状態〟、ロンギヌスの槍は〝神エネルギーがない状態〟だと、公式設定かのように断言されている方をよく見かけます。
実際の所、この考察の信憑性は高いのでしょうか?
この考察・説は、
〝キリストに刺される前まではカシウスの槍で、刺された後ロンギヌスの槍と呼ばれるようになった〟
という根拠が大前提となっています。
しかし、この逸話は(私の知る限りでは)一度も出典が明記されていた事がなく、前例のようなガセ=嘘なのではないかと思われます。
また、
キリストに槍を刺したローマ兵、聖ロンギヌスについて、このキリストの磔刑は
紀元後(西暦)30年
と言われている一方で、
カエサルの暗殺首謀者であるガイウス・カッシウス・ロンギヌスの生涯は、
紀元前87/86年頃 〜 紀元前42年
と、ロンギヌスとカシウスは全くの別人であり、根拠がそもそも否定されるのでこの説は総崩れするのではないかと思います。
とはいえ実際の所、設定が公開されなければこの説が正しいかどうか、本当の意味で確認できないのが考察というもの。
全くの別人でも〝ロンギヌス〟という名前は共通ですし、なんらかの意味・繋がりはあるのかもしれませんね。
考察:2018年9月23日
2コメント
2019.07.09 15:59
2019.07.06 01:14