TRPG『新世紀エヴァンゲリオンRPGⅡ「使徒接近!」』をプレイしました。
出典:
新世紀エヴァンゲリオンRPG2―使徒接近!
このゲームは以前ご紹介したTRPG『新世紀エヴァンゲリオンRPG「決戦!第3新東京市」』に続く、MAGIUSというTRPGルールを前提としたサプリメントの第二弾です。
前作(第一弾)がエヴァと使徒との戦闘をメインとしたSRPG風の内容だったのに対して、こちらはシンジ達の生活と、それに紛れ込んだ使徒、そしてその戦闘をメインとした内容となっています。
ゲームは一人で遊ぶソロプレイと複数人で遊ぶマルチプレイに対応していて、マルチプレイでは武器やトランプを使用した使徒との戦闘をメインにプレイできます。
また、ソロプレイのとある時点までプレイしたキャラをマルチプレイに持ち込むことも可能です。
前作に比べてルールは比較的単純です。
プレイヤーはシンジ、レイ、アスカのいずれかの中からプレイするキャラを選び、ソロプレイで発生する各イベントに対して選択式で行動を選び、ダイスロールによる判定に対応する結果に進むだけです。
その各結果によってキャラクターのパラメーターが変動し、後の判定、シナリオ分岐、戦闘に影響が及ぶようになっています。
出典:
新世紀エヴァンゲリオンRPG2―使徒接近!
ダイスによる判定とパラメータの変動があるとはいえ、TRPGというよりゲームブックと呼ばれるものに近いかもしれません。
前作同様、ルール説明はアスカ達が担当してくれます。キャラクター本人が自分達をどう扱うのか話してくれるので、これはこれで読んでいて楽しいかも?
ちなみに後に発売されたTRPGリプレイ集「使徒、撃滅!」では、ソロプレイの冒頭からマルチプレイで遊んだシナリオ「見えざる侵入者」や、今作の戦闘が淡白と感じられるプレイヤーの為に用意された追加ルール(生活パートを「使徒接近!」、戦闘パートを「決戦!第3新東京市」のルールで遊べるようにしたもの)が収録されています。
出典:
新世紀エヴァンゲリオンRPGリプレイ集―使徒、撃滅!
追加ルールを採用したシナリオ「宇宙からの挑戦」リプレイも収録されていて、この内容がなかなか笑
庵野秀明監督直筆のドラマCD「終局の続き」(仮題)にインスピレーションを得たまさに〝番外編〟と言うべきぶっ飛んだ内容になっています。
さて、話が脱線しましたがソロプレイのシナリオでは、シンクロテストで一瞬だけ〝パターン青〟の反応が出た事により、原因追及の間、ミサトがレイを預かり他パイロットとまとめて監視───つまりレイを含めたミサト宅での共同生活が始まります。
時系列はテレビ放映版の第拾六話「死に至る病、そして」と第拾七話「四人目の適格者」の中間、と位置付けられています。つまり登場する使徒のナンバリングは第13、ということになります。
本書に用意されているソロシナリオのイベントは全11で、7番目まで経験したキャラはマルチプレイに持ち込むことが可能になっています。
以下、ネタバレ注意
途中、引っ越してきたレイがシンジ、アスカ、ミサトのどの部屋に住むのかで揉めたり、ビールで酔ったミサトに迫られてその色っぽさに何故かシンクロ率が上昇するシンジ、シンジがレイの風呂上がりに遭遇したところにアスカが乱入してなぜか上昇する友好度、第拾話「マグマダイバー」に登場したD型装備改修版のテストに付き合わされたパイロット達のD型プラグスーツ姿(風船のように膨らむやつ)を見て笑いを堪え切れなくなるリツコ…などといったイベント内容を経て、最後にはパイロットの精神に潜み込んだ使徒が〝破壊〟の衝動を煽り、エヴァによるNERV本部と第3新東京市の消滅を目指す…といった流れになっています。
本作ではマルチエンディングが用意されていて、各キャラに用意されたエンディングは各5つ。つまり3キャラ×5で合計15パターンです。
エンディングを迎えると必ずしも第拾七話に繋がるかというとそうとも限らず、5つのエンディングはそれぞれ
- ノーマルエンド
- 選ばなかったキャラ1との友好エンド
- 選ばなかったキャラ2との友好エンド
- 使徒化エンド
- 寝たきりエンド
となっていて、つまり5分の2はキャラロストという事になっています。
私はシンジを選んでプレイしたので、分岐の仕方によってはLASエンドやLRSエンドのルートもあるわけですね。個人的にはアスカルートの使徒化エンド「破壊を楽しむ者」の展開が好みかもしれない…いやアスカに使徒化なんてされたくはないんですけど。
「ソロプレイじゃ楽しくないなあ」と思っていたので今作は長らく放置していたのですが、挿絵もあって意外に楽しく遊べました。
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